テストが終わると

テストで平均点の半分以下や25点以下などの基準点に達しないと追試を行うことがある。
だいたいテスト後2週間目くらいに追試がある。
追試は、実施したテスト問題かその類題で行うのだが、この仕組みを考えてみるとこうなる。
勉強をサボって追試になった、一生懸命勉強したけれど理解が追いつかずに追試になった、
当然いろいろな生徒がいる。
追試にひっかかった生徒は、そのテスト問題の解答例を写しながら時間を掛けて書き取り練習をして丸暗記する。まじめな生徒ほど全部書けるまで練習するのだろう。
一方、授業は新しい分野や新しい内容に入り、他の生徒はその導入の大事な部分の学習を順調に始める、この2週間が大きい。
追試になった生徒は同じ時間を追試のための書き取り練習にあてる。しかも追試が終わるまで不安な気持ちをもたせ続けることの負の効果が苦手意識を強くする。
ポイントは、この仕組みにある。追試は新しい数学の導入部分の時間を奪い、他の生徒には結果としてその分の時間が次のテストにより有利に働くことにある。
もちろん、テストは前回のテストの範囲と重ねたり、数学は積み重ねだから以前の内容の復習は大事である、という話は筋は通っている。
ところが、高校の数学は独立している分野が多く、長期休業を挟まないかぎりは、テスト後の新しい内容に学習の力を入れる方が効果的である。基準点を超えた生徒はスタートダッシュさせ、基準点に達しない生徒はスタート時の足をひっぱる。
すなわち、追試は不勉強な生徒の学習を補充すると納得させながら、基準点に達した生徒たちのスタートダッシュを相対的に有利にさせて、次のテスト時においても追試者が同じメンバーになる仕組みを維持している。
本来、追試をやる時間にその対象者に対しては、実施したテスト問題の解説をより丁寧に行う補講を開き、どのような学習をすれば平均点くらいの得点に結びつくのかを本人の学習の手の届く範囲で実感させてやればよいわけだ。平均点の半分に届かない生徒を対象に、追試で高得点をとらせようとするのは不自然であろう。今回の得点にプラス20点と考えれば、手が届く範囲の問題を2題くらい丁寧に学習させてしっかり理解させてやるのが効果的というものだろう。
何しろ、どこにあるかわからない小さな数学塾だから、いいたい放題、書きたい放題である。
また、ここに塾の役割が大きく存在する。優秀な生徒であっても学校の進めるペースでは理解が不十分であることがよくわかる。塾では学校で学習している内容をまず定着させながら、夏休み、年末年始休業、春休みなどに生徒それぞれの過去の不得意分野をまるっと学習する。1年間でそれがだいたいうまく収まっていくことがわかってきた。ひとりの生徒だけを伸ばす塾のおもしろさがある、塾で大きく成長する生徒は多い。
この文章は本日の生徒が集まるまでの暇つぶしにテスト時の風景を思い出しながら書いたので、修正するか、そのうち削除するかの文章であることをご理解いただきたい。