珈琲を飲んでいる。
ふと、丸山珈琲のことを思い出した。
国道18号線にある小諸店である。
この方面に用事があるときはよく立ち寄ったカフェであるが、ある日のことである。
店員さんが、本日当店のバリスタがたまたま来ていて、よかったらバリスタのコーヒーを飲みませんか、というのである。通常より高単価(記憶は曖昧だが)であったが、せっかくだからお願いしてみた。
そしてやや小さめのカップで1杯のコーヒーがテーブルの上に置かれた。
さっそく手に取って近づけるといかにもおいしそうなコーヒーの香りが鼻に来る。
一口含むと、今までまったく飲んだことのない新次元の珈琲が体に広がってきた。
これは豆なのか、煎り方なのか、それだけではない、間違いなくバリスタの腕である。
いつもなら時間を掛けて飲むのだが、この珈琲はとまらない。
2度と味わえないだろう1杯を十分に堪能した。おそれいった。
これは忘れないうちにもう1杯飲んでおこうかと考えていると、タイミングよく先ほどの店員さんが、よかったらもう1杯どうですか、といってきた。
それではお願いします。
2度と味わえないすごい珈琲をさらに味わえた。
2杯目はサービスだった。
会計時にバリスタのことを店員さんに訊くと珈琲の世界大会のようなところで優勝? した人であるようなことをいっていた。
ここらへんは記憶が曖昧だが、そのときの珈琲の味は今でも覚えている。
丸山珈琲

