後ろの方で涼みながらセミナー室を見渡すと、天井に大きなクーラーが3台、また不釣り合いな場所に大型の冷蔵庫1台がどんと置いてある。開くとペットボトルのお茶やスポーツ飲料が沢山入っている。よく見るとどれも名前が書いてあったり印が付いている。鉛筆の音、紙の音、消しゴムの音、そして関さんの声が時々、それ以外何もない空間である。側面の多くを大きなガラスサッシが占めていて、レースのカーテン越しに木々の緑が気持ちよく入ってくる。つられて外へ出ると別世界の暑さと光のまぶしさに圧倒される。凹凸のある公園のような敷地を細い小径に沿って歩いているとき、ひとりの青年とすれ違った。

