共通テスト(新課程)数学

高校の文化祭が過ぎると中学生、高校生ともにいよいよ受験生の入口に立ちます。
高3生は7月と8月に数学ⅠA と数学ⅡB の復習をできるだけ進めて後半の追い込みに備えます。
中3生は1年生の最初から2次方程式までの範囲で数多くの問題に挑戦します。
その他学年の高1生、高2生、中1生、中2生は4月から7月までの範囲を中心にぼちぼち復習します。ときどき、飽きない程度に発展的な問題も少しだけ含めます。


現高2生から対象の新教育課程において以前との大きな違いは、数学Ⅰと数学B の データの分析や統計的な推測での仮説検定でしょう。期待値も久しぶりです。
帰無仮説を立てての対立仮説の検定は以前はありませんでした。もちろん25年くらい前の高校の確率統計の教科書には載っていましたが、ここ20年くらいの最近の教科書にはありませんでした、という程度の以前です。昔の教科書を引っ張り出してきて確認しました。さて私としては各高校がどの程度に扱っていくのかを参考にしながら塾の生徒が困らない程度に扱います。すなわち今井塾は高校の授業の復習として基本的な考え方や基本的な問題演習を計画しています。私も教科書を購入していつ頃の教科書の内容に近いかを比べながら数十年の高校数学の教育課程の移り変わりを楽しんでいます。


共通テストでは数学Ⅱに加えて、数学B の「数列」「統計的な推測」、数学C の「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4分野から3分野選択なので、文系色と理系色のカラーが選択に現れるのでしょうか。統計的な推測も面白いし、複素数平面の扱いも面白いし、塾の生徒の顔色を見ながら比重を考えます。
また、共通テストの試験時間については現高2生から数学①と数学②がともに70分になります。
数学①(数学Ⅰと数学A )は選択問題がなくなり、全問必答となります。これは意外に選択に迷わなくてよいかもしれません。

それにしても、このような高校の学習内容の決定は意外と鶴の一声だったりすることを風のうわさできくことがある。学校の先生方の負担が話題になっているこの時期にころころと教育課程を変えるのはいかがなものかと、文科省に文句の一つもいいたいところです。まあ、どこに存在するかもわからない今井塾ごときが大層なことをいうんじゃない、という話でしょうが。

数学を何とかしなくてはと考えているご家庭はぜひ今井塾なども参考にしてください。参考程度ですが。
塾の生徒さんたちは、皆さん何やら楽しそうにやっていますが、実は私自身が生徒さんの成長を一番楽しんでいるのです。長いこと毎回40人に対して行ってきた学校の授業のエネルギーと同程度のエネルギーで個人に接すると、生徒それぞれの数学がこんなにくっきりして抑えどころがまるまる鮮明です。
何といっても一番大事なのは学校の授業です、学校での数学はほとんど毎日あるのですから。塾では80分が週2回、すなわち毎週45分程度の授業が4回分と考えれば学校の授業との相乗効果でかなりお得感があります。
今井塾は学校の先取り学習は原則行いません。学校の授業形態を考えて生徒に一番効果的なのは、生徒の学校の授業の理解度を見ながら補充したり発展させたり関連内容を復習したりの柔軟さです。まさにマニュアルは作れない、今の生徒の状態に合わせながら行うのが小さな個人塾の仕事と考えています。初めてみる数学は常に学校の教室で教えてもらい経験することです。もちろん例外はいます。それは基本的にひとりで数学を進めていく力をもっている人です。ひとりで進めるといっても公文などの補助があってよいです。教わらずに自分で数学を切り開いていく力がある稀な人は自然と先取り学習になります。そんな生徒には学校の授業は自学自習に集中できる場にもなります。そのような稀に優秀な生徒を過去にときどきみました。ただ、こういったことを書きながら矛盾するのですが、学校の授業を大事にしながら着実に力を付けて同じ大学へ進学していく者はさらにその先に大きな成長をしているように感じます。我々おとなは本人が希望する大学や高校へ入るための学習補助の他に、やはりその十年後くらいまでの成長を頭に描いて生徒や数学に接していくことが実は大事なのだと思います。